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ハンドドリップの日本茶専門店「東京茶寮」でこだわりのお茶を楽しもう!
こんなに日本茶って奥が深いんだ! ハンドドリップで淹れた日本茶とこだわりの和菓子。話題の和カフェをご紹介します。
「東京茶寮」とは
もっと多くの人に日本茶をカジュアルに楽しんでほしい--。そんな思いから、カフェ「東京茶寮」が2017年1月に東京・三軒茶屋にオープンしました。ハンドドリップで入れた日本茶と、相性の良い和菓子が楽しめるお店です。
東急田園都市線の三軒茶屋駅から徒歩7分。駅の「南B」出口から、交通量の多い道路(国道246号)を南へ直進し、世田谷警察署前の信号を左折した閑静なエリアに「東京茶寮」はあります。
東京茶寮のクリエティブ・ディレクター、谷本幹人さんは、三軒茶屋を選んだ理由を「生活感があるけれど、洗練されているエリア。江戸時代に3軒の茶屋が並んでいたという地名の由来にも日本茶の文化的なルーツを感じました」と語ります。
また、「日本茶はもちろんですが、器具や店内のデザイン、照明にも徹底的にこだわりました」と谷本さんは言います。白を基調とした店内は落ち着いていて居心地がよく、器具もスタイリッシュでお洒落です。
席数は「お茶に集中してもらう」ため9席のみ。混雑が予想される土日は事前予約がオススメだそうです。予約はウェブのみで、こちらから予約できます。
※4:玄米茶……水に浸して蒸した玄米を炒り、煎茶などと約半々の割合で合わせたもの。
日本茶の飲み比べと和菓子が楽しめる
メニューは「煎茶2種飲み比べ+お茶菓子」(税込1,400円)のみ。英語と日本語で対応していて、日本茶は産地や品種だけでなく、甘味・苦味・旨味で分類表示されています。
日本各地から選び抜いた日本茶7種類のうちから2種類を選び、さらに「ほうじ茶のブラマンジュ」「ドライフルーツの羊かん」「香るおはぎ(※1)」という3種類の和菓子の中から1種類を選ぶことができます。 その他、メニューやお茶菓子は時期によって変更されます。
※1:おはぎ……潰したご飯をあんこで包んだもの。
7種類すべて飲み比べたい気持ちを抑えつつ、今回は、静岡県産の「香駿(こうしゅん)」と鹿児島県産の「香蘭(こうらん)」を選びました。
カウンター越しに、ゆっくりと丁寧に日本茶をハンドドリップをしてくれます。
1煎目(※2)は旨味や香りを引き出すために70度と決めているそう。谷本さんによると、香駿は「シナモンのような上品な香りで爽やか」で、香蘭は「きな粉(※3)のような香りと甘味が感じられ、2口目には青のりのような風味」。
なるほど、確かに、比べてみると色味も味も全然違うんです。
※2:1煎目……最初に入れるお茶のこと。2回目、3回目は2煎目、3煎目と呼ぶ。
※3:きな粉……大豆を煎って挽いた粉。
和菓子の「香るおはぎ」。
一口サイズで8角形に成型されていて見た目も可愛らしいのですが、味も絶品でした。白いおはぎは、りんご味。ほんのり優しい甘味で日本茶によく合います。
1煎目を飲み終えると、80度のお湯で2煎目を入れてくれます。1煎目より渋みが出て、茶葉の違いが鮮明になりました。
最後に、締めの1杯として玄米茶(※4)を楽しむことができます。香ばしい香りに癒されて大満足です。
お気に入りの日本茶はおみやげにも
日本全国からお客さんが訪れている他、外国人客も少しずつ増えているそうです。日本茶販売もしているので、お気に入りのお茶が見つかったら、おみやげにするのもよいですね。値段は種類によりますが、50g1080円〜購入できます。
「日本茶を気張らずにカジュアルに、ライフスタイルの一つとして取り入れてもらえたら嬉しいです。」と、谷本さん。お店で日本茶を堪能したら、自宅でもぜひ楽しんでみてください。
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・※本記事は2017年7月に公開した情報を加筆修正したものです。
1988年東京生まれ・在住。 慶應義塾大学文学部東洋史学科卒業後、2012年朝日新聞社に入社。 新聞記者として新潟、青森、京都を転々とし、2016年11月からフリーで活動を始める。 旅、演劇、本などが主な守備範囲のフリーライター、フリーランサー。